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クアルトクラリネットアンサンブル定期公演 2013 "Green Concert" (桑名公演)

2013年6月1日 18:30- @大山田コミュニティープラザ文化ホール


前半はクラリネット重奏オリジナル楽曲で揃えてのクラシックステージ。 シリアスで聴き応えある中でも随所に肩の凝らない楽想が配置され、最後まですんなり耳に入ってくる感じ。 休憩を挟んでの後半は耳馴染みのポピュラー楽曲が中心。 曲順・演出はじめ、すべての楽曲の魅力を最大限に引き出すための絶妙な構成力で、非常に良く考えられていました。 そして言うまでもなく、そのステージングが効果的であるのはは、「クアルト」各位の技術の高さと音楽的な引き出しの広さあってこそです。 演奏者と楽曲の魅力がマッチした、大変素晴らしいコンサートでした。


拙作クラリネット四重奏“ミュージカルショートコント「どんぐりころころ」”は、 後半の二曲目という配置。紙芝居風の演出を加えて、持ち味(?)のストーリーテリングの要素がより強調され、コンサート全体のアクセントとなっている印象。 楽曲の利用価値をまさに最大限に高めてくださっていて、いやはや感謝感激。


ところで作者としての反省点と言いましょうか、この楽曲の難しさを改めて実感しました。 そうでなくとも一般的に「変奏曲形式」は、演奏家としても作曲家としても高い技術が求められるジャンルですが、 そこに描写音楽的な要素が付け加わった今回のコンセプトを鑑みると、 (出版譜となればなおさら)もっと発想記号や注釈を具体的かつ丁寧に指示してもよかったのではと振り返った次第です。 今回のように経験値の高いプレイヤーであれば説明不足の楽譜でも素晴らしいパフォーマンスが期待できますが、 学生のみなさんには(特に表現の部分で)ちょっと説明不足な楽譜だったかもしれません。タイトルの可愛さに似合わず、大人向きのレパートリーです。


より個人的な感想としては、二年前の拙作はまさに文字通り「拙い作品」、これはツラい…。 しかしそれは「出版」の宿命。今回は幸運にも素晴らしい演奏技術によってカヴァーされましたし、 過去の作品が拙く聴こえるということは自分が当時より成長している証拠であるわけですし、むしろプラスに捉えています。


公演のことは、ほんの数日前に偶然ウェブ上で知りました。勿論「クアルト」の皆さまとは本日はじめてお目にかかりました。 思いがけない出会いと音楽の輪を与えてくれる作曲家というお仕事に改めて感謝です。



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